介護GMの日常ブログ

認知症高齢者グループホームの施設長兼ゼネラルマネージャーしています。

入院中。ベッドで寝たきりで学んだ事。

介護事業所の施設長兼ゼネラルマネージャーしてます。

 

新人職員25歳の頃、心外膜炎で入院し、ICUに1週間寝たきりを経験しました。

 

この時の経験があったからこそ、世界観がガラッと変わりました。

 

ICU初日、心不全で死にかけてます。検査終わって病棟に入ったのは夕方。

2人部屋で隣のベッドには認知症のおばあちゃん。

夜中ずっと息子さんの名前を呼んでいる…。

看護師さんからは「ごめんね。明日には部屋変わるからね。」って言われたけど、全然気にしてなくて逆に介護士として、おばあちゃんの一言一言がおもしろくて、気がまぎれることもあった。

 

2日目、右手点滴、左手血圧計(時間で勝手に図ってくる)、24時間心電図、ほぼ上向きで動けん。初日からつけられてたんだけど、気になり始めたのは2日目からか。おしっこが出なくなってカテーテル挿入されたのも2日目だったと思う。恥ずかしいという気持ちかというとそうではなく、半分死にかけなんで看護師さんに処置されるがまま。一番熱が上がっていたのであんまり記憶なし。

1日の楽しみが再放送のタイガー&ドラゴンのみ、それ以外は苦痛でしかなかった。

 

3日目、状況は変わらず。看護師さんに清拭されるんですけど、自分より若そうな看護師さん2名に身体を拭かれる。

今思えば利用者様の気持ちはこんな感じかって思う。恥ずかしいを通り越します。

 

4日目、排便が出ない。これが最悪。ベッド上で排便って1日頑張っても出ません。踏ん張ることができん。

トイレに座って排泄できることのありがたさをここで学ぶ。オムツ内では排便できんよ。

 

5日目、状況が改善されなくて血液製剤を使うことになる。

 

6、7日目、状況が少し良くなってきたため、左手の血圧計がとれる。それだけでも動けるのでうれしい。

 

8日目、一般病棟へ移る。点滴のみとなり動けるようになる。ここでポータブルトイレを使うことになるんですが、ベッドから起きて立とうとしても立てませんでした。ふらふらして1、2歩しか歩けなかった。

「そりゃ、ポータブルトイレ用意されるわ。」って思い排泄する。4人部屋なんでかなり気を遣いました。

座って排泄することがうれしいという感情。

歩く練習を毎日して入り口にあるトイレまでたどりつけるようになった時は死ぬほどうれしかった。

 

この経験があって、

利用者様はいつまで経ってもトイレに座ってもらいたいし、足が弱っても歩ける練習を一緒に頑張りたい。

あとは恥ずかしさって麻痺なんてしない。毎回恥ずかしい。当たり前に入浴介助やトイレ介助をしない。

どうしても介助することはあるんだけど、「ごめんね。恥ずかしいですよね。」ってそっとタオル掛けれる介護職でありたい。

トイレは1人でできるような環境を作ってあげたい。

オムツの利用者様の気持ちもよくわかる。便秘になるのもよくわかるわ。

オムツやリハビリパンツで排尿した介護職員は世界観が変わる。その通りだと。

 

自分が要介護状態を経験してよかった。そして死ななくてよかった。

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